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初期幕藩関係の人的構成 細川氏を中心に を読んで

初期幕藩関係の人的構成 細川氏を中心に吉村豊雄初期の幕藩関係は幕府中枢の人物と個人の関係でものが動くことが多い。細川家を例にとって幕藩関係の人的側面の意味を明らかにする。関ヶ原後に家康が将軍宣下を受けるまでは、榊原康政、本多正信、正純父子との関係を重視している。家康が死去する元和2年までは家康付きの本多正純、金地院崇伝、秀忠付きの本多正信、土井利勝、伊丹康勝、藤堂高虎との結び付きを深めていた。崇伝は...

放置しているので

Twitterで色々手軽に描けるのはいいのですが、長文を書く習慣が本当になくなってしまって、これはこれで大変まずいのでは?と思う昨今です。...

永青文庫 細川家と中国陶磁器展の講演まとめ

3月10日に開かれた細川家と中国陶磁器展の講演まとめです。気になったことだけ書いているよ。細川護立侯について、常に我が道を行くコレクター。世の中の流行りとか評価は気にせず自分の気に入ったものを気に入ったように集めていた。ただ他のコレクターの所蔵品を見たり、その方々から知識を教えてもらっていたりしていて勉強はちゃんとしている。本より実地で経験と知識を積んでいた人みたいです。護立侯が母親から小遣いをねだ...

生駒哲郎著『畜生・餓鬼・地獄の中世仏教史』を読みました。

生駒哲郎著『畜生・餓鬼・地獄の中世仏教史』を読みました。武士が敵を殺すのは当たり前のことではあるが、やはり殺生は殺生としての報いがある。勇猛に戦う武士は出家して敵に向かうのと同じくらいの真剣さで仏道を修すれば、往生できる。大した理由もなく殺生を行うと現報となって現れ、死ぬ。仇討も現報。仇を討つ家族が居ない場合は殺された人が祟り殺す。どっちも死ぬけど、現報の方がまだ良くて、末代まで祟るという呪詛があ...

『兵農分離はあったのか』読みました

平井上総著『兵農分離はあったのか』読みました。面白いと思ったのは、江戸時代では兵農分離すると兵は弱くなると考えられてたっぽい。中江藤樹はそう考えていて、そういやその辺の流れを受け継ぐ山田方谷も下級武士を村に送って農耕させてましたね!経済面だけでなく、身体も鍛えられるし武芸にもいいという理由だった。戦国時代の百姓はそもそも合戦で武器を持って戦う存在とは百姓自身も武士も考えてなかったこと。身分法令や人...